2025/09/23 21:33

ファッションの世界には、単なる服を超えた歴史や物語を持つアイテムが存在します。今回は、そんなロマンに満ちたヴィンテージ古着の世界から、特にマニア心をくすぐる4つのブランド、AKOM、モンゴメリーワード、ARETEX、そしてHEADLIGHTにスポットを当てて、その魅力を掘り下げていきましょう。
AKOM (ASSOCIATED KNITTED OUTERWEAR MILLS, INC.)

AKOMは、1940年代中期にニューヨーク州で設立されたニットウェアブランド。社名の頭文字をとってAKOMと名付けられました。
歴史と特徴:
設立からわずか20年ほど、1960年代後期には姿を消してしまった、短命ながらも伝説的なブランドです。
当時は機能性重視だったスウェットやパーカーに、デザイン性を持ち込み、街着としての地位を確立させた功績は非常に大きいと言えます。
特に、フリーダムスリーブやセパレートポケットといった、ヴィンテージスウェットの主要なディテールを持つアイテムが多く、コレクターの間で高い評価を得ています。
肉厚な生地感や二本針縫製など、独自の探求を重ねた名品は、今もなおヴィンテージ市場で高い人気を誇ります。
Montgomery Ward (モンゴメリーワード)

Sears Roebuck (シアーズ・ローバック)やJC Penney (ジェイシー・ペニー)と並び称される、アメリカ3大ストアブランドの一つ。
歴史と特徴:
1872年にイリノイ州シカゴで創業し、世界初のメールオーダー(通信販売)カタログビジネスを始めたことで知られます。
当時の農民たちが中間業者を介することで高騰していた日用品を、直接販売することで安価に提供するという、画期的なビジネスモデルを確立しました。
創業以来カタログ販売を主軸としていましたが、1926年からは小売店舗の展開も開始。
2000年に一度営業を停止しましたが、その根強い人気から2004年にオンラインストアとして復活を遂げています。
ヴィンテージ市場では、「BRENT」「101」「PIONEER」「POWRHOUSE」といったプライベートブランド(系列ブランド)のワークウェアやデニムアイテムが特に人気が高く、その質の高さと多様なデザインが魅力です。
ARTEX (アルテックス)

ARTEXは、主にTシャツやスウェットなどのボディメーカーとして知られるブランドです。
歴史と特徴:
1960年代から70年代にかけて、カレッジアスレチックラインを数多くリリースし、制服市場と連携しながら人気を博しました。
70年代から80年代にかけては、カレッジラインと並行してキャラクターものなどのライセンスアイテムも手掛け、幅広いアイテムを展開していました。
シンプルながらも良質なボディは、当時のカレッジスウェットやTシャツに多く使用されており、タグを見ればARTEXとわかることも多いです。
その歴史と風合いから、現在もヴィンテージ古着として人気があり、日本のブランドによって実名復刻もされています。
HEADLIGHT (ヘッドライト)

1900年代初頭から1960年代まで存在した、伝説的なワークウェアブランド。
歴史と特徴:
米国ラーンドカーター社が展開していたブランドで、織布から縫製までを自社一貫製造するこだわりを持っていました。
ワークウェアらしい質実剛健な作りと、細部にまでこだわったディテールが最大の特徴です。
特に、オーバーオールやカバーオールなどのデニムアイテムは、コレクター垂涎の的となっています。
チェンジボタンやトリプルステッチなど、時代を象徴するディテールが随所に見られ、その希少性から高額で取引されることも珍しくありません。
1960年代にCarhartt(カーハート)社に吸収される形でブランドは消滅しましたが、現在は東洋エンタープライズ社によって「実名復刻」されており、当時の雰囲気を忠実に再現したアイテムが楽しめます。
これらのブランドのアイテムは、単なる古着ではなく、当時のアメリカの生活や文化を物語る貴重なアーカイブです。一点一点に込められた職人たちの想いや、時代背景を感じながら、あなただけのヴィンテージとの出会いを楽しんでみてください。
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店舗情報
このブログを読んで、少しでも気になった方は、ぜひ一度、お店に遊びに来てくださいね。
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[お店の住所] 📮542-0083大阪府大阪市中央区東心斎橋1丁目19−23 尾形ビル401
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[定休日]🛏️定休日: 火曜日、水曜日(臨時休業あり)
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