2025/09/17 12:46

あなたの知らないバーバリーコートの世界へようこそ!

こんにちは!ファッション好きの皆さん。今回は、誰もが憧れる永遠の定番「バーバリーのコート」について、その歴史から年代判別方法、そして知られざるディテールまで、じっくりと深掘りしていきます。

バーバリーのコートは、ただの服ではありません。それは、100年以上の時を超えて愛され続ける、一つの物語なのです。

1. バーバリーコートの歴史:ギャバジンとトレンチの誕生

バーバリーの歴史は、1856年にトーマス・バーバリーがイギリスで洋服店を開業したことから始まります。彼は「人々をイギリスの気まぐれな天候から守る服」を追求し、その情熱が後の大発明へと繋がります。

1879年、トーマス・バーバリーは「ギャバジン」という画期的な生地を開発しました。これは、通気性と撥水性を両立させたコットンツイル素材で、従来の重くて不快なアウターウェアの常識を覆すものでした。

そして、このギャバジンを用いて作られたのが、トレンチコートの原型となる「タイロッケンコート」です。これは1895年のボーア戦争で、イギリス人士官向けに作られたコートで、"tie lock(ひもで締める)"という名前の通り、ベルトで留めるシンプルなデザインでした。

第一次世界大戦に入ると、塹壕(トレンチ)での戦闘に対応するため、様々な軍事的なディテールが追加され、現在のトレンチコートの形が完成します。終戦後、軍用コートとしての役割を終えたトレンチコートは、その機能性とデザイン性の高さから市民の間で人気が広まり、ファッションアイテムとして不動の地位を築いたのです。

2. コートの種類とモデル名

バーバリーのコートと聞いて、まず思い浮かぶのが「トレンチコート」ですが、実は様々なモデルが存在します。特に現行のヘリテージコレクションには、ロンドンの地名にちなんだ以下の3つの代表的なモデルがあります。

  • ウェストミンスター (Westminster): ゆったりとしたクラシックなシルエット。オリジナルに近いモデルを求める方に。

  • ケンジントン (Kensington): ウェストミンスターとチェルシーの中間にあたる、レギュラーフィットなモデル。

  • チェルシー (Chelsea): 最もスリムで現代的なシルエット。

その他にも、トレンチコートの前身である「タイロッケンコート」や、シンプルなデザインが特徴の「ステンカラーコート(バルマカーンコート)」など、多種多様なコートが展開されています。

3. タグの種類と年代判別方法

ヴィンテージバーバリーの魅力の一つが、タグのデザインからその年代を推測できることです。主要なタグを時系列で見ていきましょう。

  • ~1950年代:大文字タグ

    • 全ての英字が「BURBERRYS」と大文字で、馬上の騎士ロゴの下にブランド名が配置されています。

  • 1960~1970年代:小文字タグ(REGDタグ)

    • 頭文字以外が小文字の「Burberrys」になり、ブランド名がロゴの上に移動します。

    • ブランド名の右下には、商標登録済みを示す「REGD」の表記が見られます。

  • 1970~1980年代:小文字タグ(®表記)

    • 「REGD」の表記が「®」マークに変わります。古着市場で最もよく見かける年代のタグです。

  • 1980~1990年代:内タグ

    • 80年代以降のコートには、ポケットの内側などに「NAME」の欄がある内タグが付いていることがあります。

    • このタグに記載されたコード(例: 「RL 54 B87C」)の真ん中の数字(この場合「87」)が製造年を表していることがあります。

  • 1990年代:白タグ

    • タグが白地に黒文字で「Burberrys」と印字された、シンプルなデザインです。主にレディースの商品に見られます。

  • 1999年~:現行タグ

    • 「馬上の騎士」のロゴがなくなり、シンプルに「BURBERRY」と表記されるようになります。

4. 生地とディテール:機能性とデザイン性の融合

バーバリーのコートが名品たる所以は、その細部へのこだわりにもあります。

生地「ギャバジン」

バーバリーの代名詞である「ギャバジン」は、目が詰まった緻密な綾織りで、高い耐久性と撥水性を誇ります。天然素材であるコットン100%でありながら、しっかりと水を弾き、通気性も確保しているのが特徴です。また、独特の光沢感があり、上品な風合いを醸し出しています。

ディテール

トレンチコートには、軍用コートの名残である機能的なディテールが満載です。

  • エポレット: 肩章。階級を表すために付けられていました。

  • ガンフラップ: 右肩の布。銃を撃ったときの衝撃を吸収したり、雨がコート内部に入るのを防ぐ目的がありました。

  • Dリング: ベルトに付いた金具。水筒や手榴弾をぶら下げるために使われていました。

  • チンストラップ: 襟を立てて留めるためのストラップ。雨風の侵入を防ぎます。

  • ストームシールド: 背中上部の二重になった布。雨が流れ落ちやすくする役割があります。

これらのディテールは、単なるデザインではなく、過酷な状況下で兵士の身を守るための機能として考案されたものです。

5. まとめ

バーバリーのコートは、創業者トーマス・バーバリーの飽くなき探求心と、時代を超えて受け継がれるクラフツマンシップの結晶です。歴史に裏打ちされた機能美と、流行に左右されない普遍的なデザインは、これからも多くの人々を魅了し続けるでしょう。

お手持ちのバーバリーコートがある方は、ぜひタグやディテールをじっくりと眺めてみてください。きっと、その一着に込められた物語を発見できるはずです。

#バーバリー #トレンチコート #ヴィンテージバーバリー #英国ファッション #ギャバジン

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