2025/09/13 18:10

MA-1フライトジャケットは、1950年代にアメリカ空軍によって開発されたミリタリージャケットです。それまでの革製フライトジャケットに代わり、ジェット機の時代に対応するため、軽量で保温性に優れたナイロン素材が採用されました。

MA-1の歴史
MA-1は、第二次世界大戦後にジェット戦闘機が主流になったことで、それまでの革製フライトジャケットの欠点を補うために開発されました。コックピットが狭くなり、ヘルメットが大型化したため、B-15などのムートンボアの襟は邪魔になりました。そこで、リブニットの襟を持つMA-1が登場しました。1957年に正式採用されて以来、約20年間にわたってアメリカ空軍に支給され、その後も地上整備員用として使われ続けました。この間、何度か仕様変更が加えられ、MIL-J-8279という軍用規格番号(MIL-SPEC)のアルファベットがAからFまで変わっていきます。
年代判別方法
MA-1の年代は、主にタグの記載内容やジャケットのディテールから判別できます。
1. タグの記載
MIL-SPEC(ミルスペック): MA-1の正式な軍用規格番号で、「MIL-J-8279」に続くアルファベットで年代が分かります。
MIL-J-8279A, B: 1950年代
MIL-J-8279C, D: 1960年代
MIL-J-8279E: 1970年代
MIL-J-8279F, G: 1980年代
契約番号: タグに記載された「DSA」や「DLA」から始まる政府の契約番号にも製造年が記載されています。例えば、「DSA100-73-C-1234」のような番号の場合、ハイフンに挟まれた2桁の数字(この例では「73」)が製造年(1973年)を示します。
2. ディテールの変遷


フロントの比翼(前立て): 初期型(〜1956年)は上部が角型でしたが、1957年のAタイプ以降は顎に干渉しないように丸型に変わりました。
ICSコードループとオキシジェンタブ: 初期型(〜1957年)には、機内通話装置のコードを固定するICSコードループと、酸素マスクのホースを固定するオキシジェンタブが付いていました。1958年のBタイプ以降はこれらが排除されました。
裏地の色: 初期型(〜1960年代)の裏地はセージグリーンでしたが、1960年代中期以降のDタイプから、緊急時の視認性を高めるためにブライトインディアンオレンジに変更されました。この変更により、MA-1はリバーシブル仕様となり、遭難したパイロットがオレンジ面を表にして救助を求めることができるようになりました。
ジッパーの引手: 初期型はCROWN社製のジッパーが多く見られ、年代によってCONMARやSCOVILL、IDEAL社製のものに変わっていきます。
ポケットのフラップ: 1970年代のEタイプ以降のモデルには、フロントポケットにフラップが付くようになりました。
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