2025/08/22 18:54


チャンピオンのリバースウィーブは、スウェットシャツの王道として知られ、その堅牢な作りと時代ごとのディテールの変化が多くのファンを魅了しています。この記事では、リバースウィーブの主要な特徴と、1950年代から1990年代にかけてのタグとディテールの変遷について解説します。


リバースウィーブの主な特徴 ✨

リバースウィーブは、一般的なスウェットとは一線を画す独自の製法で、1934年に特許を取得しました。その最大の特徴は、生地を縦方向ではなく横方向(リバース)に使うことで、洗濯による縦方向の縮みを防いでいる点です。また、両脇には**サイドリブ(エクスパンションガゼット)**が施されており、これによって生地の縮みをさらに軽減し、運動性を高めています。この画期的な構造が、リバースウィーブのタフな耐久性と独特のシルエットを生み出しています。


年代別ディテールの変遷とタグ 🎨

リバースウィーブは、その歴史の中で何度かデザインの変更が行われており、特にタグやディテールの違いが年代を判別する重要な手がかりとなります。

1950年代

  • ディテール: 前述のサイドリブが縫い付けられているほか、多くは前Vガゼット(V字型の補強)が施されています。

  • タグ: 単色タグ(通称「単色青刺繍タグ」)が主に使用され、文字が青色で刺繍されています。この時代のタグは、洗濯によって文字が消えやすかったため、状態が良いものは稀少です。

1960年代

  • ディテール: 襟ぐりが広く、着丈が短い傾向があります。

  • タグ: タタキタグが特徴的です。これは、織りネームのタグをボディにたたきつけるように縫い付けていることからその名がついています。このタグも主に青文字で、単色タグに比べて耐久性が向上しました。

1970年代

  • ディテール: スウェットの生地の混紡率が変化し、ポリエステルが加わり始めます。また、この頃から単色タグが復活し、様々なバリエーションが登場します。

  • タグ: 50年代の単色タグと似ていますが、文字の色が青から赤、緑、紺など多様化しました。この時代のタグは、プリントタイプが多くなり、より生産効率が高まりました。

1980年代

  • ディテール: 着丈が長くなり、袖や裾のリブも長くなる傾向にあります。

  • タグ: トリコタグが登場します。トリコロール(赤、白、青)の3色カラーが特徴で、この時代のタグは非常にポピュラーで、生産数も多いです。

1990年代

  • ディテール: 現代に近いシルエットになり、ゆったりとしたサイズ感が主流になりました。

  • タグ: 刺繍タグが主に使用されます。これは、90年代以降のリバースウィーブで一般的に見られるタグで、刺繍によって文字が表現されています。このタグは、90年代から現在に至るまで継続的に使用されています。

これらのディテールやタグの変化を知ることで、リバースウィーブの歴史を感じながら、お気に入りの一着を見つけることができます。ぜひ、あなたのリバースウィーブライフを楽しんでください!👕